フリーライターが地元高校の記念歌制作

更新日:2021年10月29日


今回は、スポーツ総合雑誌Number等著名誌にも数々寄稿、自主メディア「をかしのカンヅメ」を運営するフリーライターの中﨑史菜さんに、学校現場に“リーチ”したお話を伺います。



―簡単に自己紹介をお願いします。

2015年に大学を卒業後、編集者を志して株式会社PHP研究所に入社しました。ところが希望通りの配属とはならず営業職に就いて3年が経過した頃に、「このまま一生を終えていいのだろうか」と漠然とした焦りを感じ、退職。世界の精鋭が集まる地に赴けば自ずと何か見えてくるに違いないと意気込んでシリコンバレーで3か月間インターンを経験するものの、分かったことは「自分の人生は自分で決めないと決まらない」ということでした。そこから、「書くこと」で生きていこうと決断し、地元富山と東京を行き来しながら人々の人生の選択肢を増やすお手伝いをするべく発信しています。


―たしかに中﨑さんの文章は、1人1人の生きざまを真正面から肯定し、ポンと優しく背中を押してくれるような温かさと力強さを感じます。学校現場へのリーチは、ライターのお仕事とも関係しているのでしょうか?

そうですね、学校現場にリーチできたのは、フリーライターとして活動している中でご一緒した方にお声掛けいただいたことがきっかけです。創立110周年を迎える母校から記念歌の制作を任されているということで、作曲家やピアニストなど多方面で活躍されている卒業生が集っていました。私は卒業生ではないですが、是非作詞を手伝ってほしいと頼まれ、凄くすてきな取り組みですし、ライターとして貢献できるかもしれないと思い、引き受けることにしました。


―学校行事を、専門性のある卒業生や地域住民を巻き込んで企画する発想が素晴らしいですね。作詞はどのように進めたんですか?

あくまでも歌の主役は生徒だと考え、全校生徒556人にアンケートを取り、歌詞に盛り込みたい言葉を募集しました。学校生活にちなんだ風景や彼らならではの表現が寄せられ、1つ1つの言葉を紡いでいくなかで、「今日を大事に」というメッセージが込められた「TODAY」という曲が出来上がりました。生徒も歌詞作りに主体的に参加しているからこそ、自分たちの曲として身近に捉え、完成を喜んでくれました。式典後の合唱を聞いた際には、みんなで1つの作品を作り上げることが出来た達成感で溢れ、普段のライティングとは異なる感動を得ました。



―学校現場へのリーチを振り返ってみて、いかがですか?

私の場合は親が学校関係者で、自身も教員免許を取得しています。「学校」は元々身近な存在でしたが、色んな世界をみてみたいという想いが強く、新卒で教職に就く判断には至りませんでした。しかし、教員という職業ではなくとも教育への関心は変わらずあります。そういった中で、専門性を活かして学校に関わることが出来るのはとても嬉しいですし、励みにもなります。記念歌制作で出会った生徒たちのような次世代に、もっと沢山の人生の選択肢を届けられるように、自主メディアが彼らにとっての1つの教科書になるように、これからも「書くこと」を続けていきたいと決意を新たにすることが出来ました。


筆者も実際に「TODAY」の音源を聴かせていただきました。いわゆる校歌のイメージとはかけ離れたポップな曲調にさわやかな歌詞、目の前に校舎や生徒の姿が浮かび上がってくるような不思議な感覚を味わいました。とても素敵な曲です。

中﨑さんの今後のご活躍に期待しています!!


以 上

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